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能楽初体験

  • 2017/02/24(金) 18:02:59

人生初のお能鑑賞に家内と一緒に行ってきました。

学校の後輩からお誘いをいただいて、貴重な機会、体験をさせてもらいました。
では、能楽の雰囲気を少々。
お付き合いください。

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会場は千駄ヶ谷の国立能楽堂。
今回、誘ってくれた後輩は、お父様、ご主人、お兄さん、弟さんが出演しているお能一家のお家柄。
きもの姿の彼女、お母様、親戚の皆様に迎えてもらいました。

中に入ると、舞台の設え、独特です。 歌舞伎の舞台ともかなり違います。
屋根のついた能舞台と観客席を建物内に入れたものを能楽堂と呼ぶとのこと。

舞台の前には白州があり、左手には橋掛りという花道のような長い廊下。
マイクや音響設備はなく全て生の声、生の音で伝えるとのこと。 
観客席もとても近くにあり、観ている側も余計な物音を立てはいけないような緊張感が漂います。

静寂の中、ゆっくりゆっくり歩を進める演者の方。 主役の方は 「仕手(シテ)方」 と呼ばれます。
株の取引で使われる、 「仕手株」 や 「仕手筋」 という言葉は能楽の仕手から由来します。

舞台右手には顔も触らず坐り直しも全くされない地謡(じうたい)の方々。 
1時間でも微動だにせず正座をされていて、出番が終わると涼しい顔で退出されます。
お稽古を想像すると気が遠くなる思いです。

長い長い台詞も節に合わせて見事に語り切る仕手の方の演技には本当に驚かされました。
ドラマの長ゼリフなんて比べるべくもありません。 20分くらい続けられたのではないでしょうか。

メインの演目の前には、演目についての解説コーナーが設けられていました。
あらすじの書かれた資料が配られていて、これを見ながら、演目の設定や進み具合、伝えようとしているものが、よくよく理解できました。 逆にこの解説がなければ理解に苦しんだかもしれません。
また、演目は初心者にも楽しめるようにと、華やかな部分を増やすアレンジをしているとのことでした。

そのアレンジのお蔭もあってか、思っていた以上に入りやすい能楽初体験となりました。
日本て、いいなぁ、と実感。
伝統文化の洗練されたクォリティーに気持ちも洗われ背筋が伸びたような気がします。 皆様も一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

少しずつではありますが和の文化に関わるようになって、素晴らしい日本の伝統文化に携わらせていただけるのは役得だと思えてきました。 一般の会社勤めであればそこまで興味も持たなかったと思います。
知りたいこと、やりたいことが、日に日に増えている今日この頃です。

さて、帰り道は、お約束の…、

家内の ”鑑賞再現モノマネ”

 「ピーー〜〜、よぉっー!ポンッ。」
 「いょおーー、いょおーぉー。」

と夜遅くまで続きました。

私も巻き込まれるのが、いつもの我が家のパターンです…(^^)。

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吉の家ならではの商い①

  • 2017/02/07(火) 15:48:37

数週間前のある日の夕方。

この日お座敷のある料亭に行かれた、赤坂芸者衆、人気のお姐さん。
お召しになったお着物のコーディネートに帯締がもうひとつマッチしない。しっくりこない。

そこで、私ども赤坂吉の家にお電話が入ります。
「グリーン系統の帯締を合わせたいので、何本か○○さん(料亭)に、持ってきてもらえませんか?」と。

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グリーン系・冠(ゆるぎ)の帯締 (一部)

そう承った私ども吉の家では、冠(ゆるぎ)の帯締を20本程ご用意して10分少々でお姐さんがお待ちの料亭へ。
勝手口から控えのお部屋へ.。

「ご免ください。吉の家でございます。」
お持ちした帯締を広げてご覧いただきます。

「どうしよう? これがいい? どうですか? こっち? 」
いろいろと合せていただき、

「これだと色の系統が違うかなー?」 「ちょっと、明るすぎるねぇ。」 「うん、キレイ。これかも。」 「うん、これよ。これ。」 などなど。
ご一緒されているお姐さん方や料亭の女将、皆様と相談されて、

「じゃあ、こちらで。」と。

この日は、さらに、もうひと方のお姐さんからも、「いいわねぇ、私も、これをいただこうかしら。」 と、お声がかかりました。 
最後に、お姐さん方から、「本当に助かりました。ありがとうございます。」 と丁寧なお礼のお言葉をいただき、「即席出張ミニ展示会」は終了。

お電話いただいてから、10分少々でご検討の品そのものをお持ちし、お着物と合わせてみて、数十種類の中からお気に召したモノをお選びいただける。 

このような商い…。
代々続く赤坂吉の家ならではと言えるかもしれません。

ありがとう。助かるわ。さすが吉の家さん。 そんな言葉をたくさんいただける吉の家であり続けたい。 少しずつではありますが前進していきたいと思います。